死亡例も…便秘で疑われる病気&話題の解消マッサージ

腸活

女性の多くが苦しみ、中には「1週間出ない」という人もいる便秘。

たかが便秘と、病院を受診する人はきっと少ないはず。

しかし、思いもよらない病気の症状として便秘状態が続いていたとしたら・・・。

この記事では、

  • 便秘で疑われる病気と、今後なり得る病気・体調不良
  • テレビなどで話題の便秘解消法

のについて紹介します。

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便秘で疑われる病気・なり得る病気

まずはじめに、便秘で疑われる病気・なり得る病気について、いくつか紹介します。

大腸がん

日本人女性の大腸がん(結腸がん&直腸がん)発症数は、乳がんに続く第2位。

大腸がんの初期症状には、血便、お腹の張り、痛みなどがありますが、便秘や下痢もそのひとつです。

一般的に大腸がん発症のピークは60~70歳ですが、40歳を過ぎるころから発症率が上がるので、40歳を過ぎたら、年に一度は大腸内視鏡検査を受けましょう。

大腸内視鏡検査では、検便では見つからない大腸がんの他、

炎症性疾患(細菌やウイルスの感染、クローン病、潰瘍性大腸炎)や

過敏性腸症候群(ストレスや不安が原因)等も判断できますので、便秘の原因がはっきりしていないという人には特におすすめです。

(便秘の人は、大腸がんの発症のリスクがそうでない人の約1.3倍という研究もあります。)

なお、大腸がんはステージがⅢ期でも5年生存率が8割を超える、比較的生存率が高い病気ですし、早期発見・早期治療を行えば、さらに生存率を高く維持することができるので、積極的に受けたいですね。

腸閉塞

腸閉塞(ちょうへいそく)はイレウスともよばれます。

腸がふさがれて便が出せなくなる病気で、最悪の場合死にもつながる怖い病気です。

便秘が引き起こす腸閉塞の頻度は多くはありませんが、溜まった便が腸をふさぐ「糞便(ふんべん)イレウス」や、習慣的な便秘によって大腸がねじれる「絞扼性(こうやくせい)イレウス」があります。

いずれも、長期的な便秘状態により、腸が「伸びる・ゆるむ・拡がる」ことで、便意を感じなくなったり、腸の動きが悪くなったりすることでおこりますので、

たかが便秘と軽く考えないようにしましょう。

甲状腺機能低下症・橋本病など甲状腺疾患

甲状腺の働きが低下して、新陳代謝や自律神経を調節する「甲状腺ホルモン」が不足すると、便秘がちになることがあります。

他に、疲れやすい、肌が乾燥する、寒がりになる、顔がむくむ、物忘れが多くなる、体重が増えるなどの症状も認められるので、心当たりのある方は病院に行きましょう。

なお、反対に、甲状腺の働きが過剰で甲状腺ホルモンが多く分泌されると、下痢になります。

甲状腺の病気は、女性に多いので気をつけましょう。

 

以上、便秘で疑われる病気の一部を紹介しましたが、大きな病気でなくとも便秘状態は私たちに様々な悪影響を与えます。

そこで、次は便秘が及ぼす悪影響について見てきましょう。

便秘が人間に及ぼす悪影響と症状

口臭や体臭

便秘と同時にあらわれる症状として、気がつきやすいのは口臭や体臭です。

便はいつまでも腸内にたまっていると

「発酵→腐敗→有害物質(フェノール類やパラクレゾールなど)の発生」

という変化をとげ、発生した有害物質は血管内を通って口臭や体臭という形で現れてくるのです。

腸と口臭、体臭に関係があるとは、にわかには信じられないかもしれませんが、

にんにく料理を食べた翌日に口や体がにんにく臭いというのも、腸で吸収された匂いのもととなる化学物質が血管内を通って皮膚から出ているからなのです。

肌トラブル

腸内で発生した有害物質は、口臭や体臭となって現れてくるほか、肌荒れとなって現れてくることがあります。

森永乳業によると、

快便の人と便秘の人を対象に調査を行ったところ、便秘の人は乾燥やにきび、吹き出物などの肌トラブルが多いことがわかった

そうです。

また、便秘によって腸の働きが鈍ると、免疫力が低下し、アトピー性皮膚炎や花粉症に対するリスクも高まると言われています。

体重の増加やむくみ

 

バクテロイデス門(善玉菌を好む日和見菌)の細菌が食べ物を分解すると排出される短鎖脂肪酸は、血管へ取り込まれ脂肪の取り込みを止め、肥満を防いでくれます。

腸内環境が悪化するとバクテロイデス門が好む善玉菌が減少するので、太りやすくなると言われています。

また、腸の機能が弱ると、水分の代謝機能も弱り、むくみやすくなります。

頭痛や肩こり

便秘によって自律神経がバランスを崩してしまうと、頭痛や肩こりが起こることがあります。

これは、溜まった便によって腸内の粘膜が炎症を起こし、それによって血行不良が起こることが原因です。

血行不良はストレスや運動不足、身体の冷えが災いして起こることもありますが、便秘に伴って頭痛や肩こりの症状が現れているのであれば、

これらの原因とともに自律神経の不調も疑う必要があるでしょう。

うつ症状

便秘でうつ症状が現れることがあると言うと、驚いてしまう方がいるに違いありません。

便秘とうつ症状は関係もなさそうですが、実はこれらには関連性があるということが、近年の研究でわかってきています。

幸せホルモンや幸福ホルモンともよばれる神経伝物質「セロトニン」は、約90%が腸内にあり、腸から脳に伝わり作用しますが、

うつ病患者は腸内、脳内ともに、セロトニンが少ないことが明らかになっています。

 

では、便秘を解消するには、いったいどうすれば良いのでしょうか?

すぐにできる!便秘を解消する方法

便秘の原因として考えられるのは「ストレス」「水分不足」「排便を我慢する」「不規則な生活時間」「バランスの悪い食生活」など様々ですが、

ストレスや不規則な生活時間などは、すぐには解消しにくい要素です。

そこで、自宅で簡単におこなえる便秘解消法を紹介します。

脇腹(大腸)をつかみ腰を回すマッサージ

大腸は直接触れる数少ない臓器の一つです。

そこで、大腸に直接刺激を与え、ぜん動運動を促す方法をご紹介します。

  • 右手で骨盤の上をつかむ
  • 左手で肋骨の下をつかむ
  • 右にゆっくり5回まわす
  • 左にゆっくり5回まわす

この体操は、テレビなどで度々紹介されている方法で、腸内がポコポコ動く感覚があるのでおすすめです。

また、ウォーキングなど適度な運動には、代謝アップや血行不良の改善効果が期待できますので、便秘解消に役立ちます。

乳酸菌・オリゴ糖・食物繊維を摂取する

便秘解消のためには、まずは、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることが大切です。

乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維を積極的に取りましょう。

(一つでも効果的ですが、合わせることで高い効果が期待できます。)

これらは、便秘解消だけでなく、アンチエイジングやアレルギー症状の改善、免疫力アップにもつながるとされています。

乳酸菌

乳酸菌は善玉菌の代表選手、他の善玉菌を増やす働きもします。

乳酸菌は一般的に、胃で死んでしまうと言われますが、最近は胃酸に強い商品(腸まで届く乳酸菌など)も販売されていますので、そういったものを選ぶと良いでしょう。

乳酸菌入りのヨーグルトやサプリメントがあります。

オリゴ糖

善玉菌のエサとなり働きを助ける作用があります。

人間の腸内細菌の種類は、多い人で1000種類存在すると言われますが、数多くの善玉菌にもエサ(オリゴ糖)の好みがあります。

一般的にスーパーなどで販売されているオリゴ糖入りの商品は、オリゴ糖が1種類しか入っていないので、数種類入った商品を選ぶと良いでしょう。

食物繊維

便の水分を保ったりカサを増す作用があります。

最もおすすめなのは、水溶性の食物繊維、不溶性の食物繊維をバランスよく含む「大麦」です。

スーパーに売っていますので、ご飯を炊くときに、白米と一緒に大麦を少し入れてみましょう。

ただし、初めから多く摂取すると軟便になることがありますので、少しずつ増やしていくことが大切です。

起きて一杯の水を飲む


最もお手軽に実践できるのがこの方法です。朝一番にグラス1杯の水を飲むと腸が刺激され、穏やかな排便効果を期待することができます。

ただし、けいれん性便秘の方は、この方法で一気に下痢を引き起こすことがありますので、あまりおすすめできません。

けいれん性便秘の方は、上記でご紹介した方法を実践し、便秘の解消に努めることをおすすめします。

もちろん、どうにもこうにも改善されない慢性便秘が起こっているのであれば、応急処置として下剤で排便させる必要がある場合もあります。

ただし、これが癖になると腸の機能がますます低下することが考えられるだけでなく、大腸がんのリスクが高まるという研究もありますので、下剤はあくまでも応急処置として捉えておきましょう。