鼻の頭や小鼻に現れた黒いポツポツは、ファンデーションだけでは隠しきれないこともあり、綺麗になくすことができれば…と思いますよね。
それにはまず、黒いポツポツの正体を知るところから始めなくてはなりません。
というのは、黒いポツポツにはいくつかの原因があり、正しい方法で対処する必要があるからです。
毛穴つまりが黒いポツポツを作り出す!
毛穴に現れた黒いポツポツ、それは毛穴つまりによる黒ニキビ、あるいは角栓の可能性が高いと考えられます。
黒ニキビと角栓は混同して考えられることが多いですが、実は微妙な違いがあります。
それではここで、黒ニキビと角栓の微妙な違いについてご紹介しておくことにします。
黒ニキビは皮脂が詰まっている…
まず黒ニキビですが、これは初期段階のニキビに分類され、超初期段階の白ニキビややや悪化した形です。
では、黒ニキビは毛穴にどのような成分がつまってできるのでしょうか?
黒ニキビの内容物のほとんどは皮脂です。
白ニキビのうちは、皮膚がやや盛り上がるレベルで黒いポツポツになることはありませんが、表皮が破れて空気に触れると酸化し、黒いポツポツになり、これが黒ニキビとなります。
つまり、白ニキビのうちに対処してしまえば黒ニキビに進行する確率が低くなり、黒いポツポツが現れる可能性がほぼなくなるということです。
黒ニキビはこの段階で解決しておかないと、赤ニキビから黄ニキビへと悪化することがありますので、なるべく早く改善しておかなくてはなりません。
そしてもうひとつ、皮脂だけではなく、タンパク質がつまって黒いポツポツができることがあります。
これを角栓と呼びますが、角栓は皮脂だけではなく剥がれた角質層がそのまま毛穴につまって起こるもので、この状態で空気に触れると黒ニキビ同様に酸化が起こり、これが黒いポツポツとなります。
また、クレンジングが不十分なままで休んでしまうと、毛穴内部の皮脂や角質が混じり合い、角栓が悪化することがあります。
これは黒ニキビができた場合でも同様ですので、お休み前には必ずきちんとクレンジングと洗顔を行い、保湿ケアすることが大切です。
別の理由で毛穴が黒く見えることも…
毛穴をよく確認してみたけれど、何かがつまっている様子はない・・・
このようなときには、以下のことが起こっている可能性があります。
ムダ毛
鼻の頭や小鼻にムダ毛があると、これが毛穴つまりの時のような黒いポツポツに見えることがあります。
特に顔全体にやや濃いめの産毛が生えている方の場合では、鼻の頭や小鼻、鼻下にヒゲに近いムダ毛が生えることがありますので、まずはこの部分を確認してみて下さい。
もしもこの状態が起こっているのであれば、顔用シェーバーで優しくムダ毛処理をするか、フラッシュ脱毛またはレーザー脱毛でのムダ毛処理を検討してみると良いでしょう。
フラッシュ脱毛は脱毛エステやサロン、レーザー脱毛は美容皮膚科や美容外科クリニックなどの医療機関で受けることができます。
毛穴の広がりによる影
毛穴が広がっていると、その溝によって影ができ、毛穴つまりのような黒いポツポツができているように見えることがあります。
そして、この段階できちんとクレンジングと洗顔、保湿ケアを行えば毛穴つまりを避けて通ることができますが、
開きっぱなしの毛穴を放置していると、皮脂や角質がタンパク質を形成し、角栓となってつまることがあります。
鼻や小鼻の毛穴は、お肌の乾燥による過剰な皮脂分泌がおもな原因となって起こりますので、何はともあれきちんと保湿を行い、角栓の出現を防ぐことが大切です。
毛穴の黒いポツポツをなくす方法
黒ニキビは、それ自体が炎症や化膿を引き起こすことはありません。
ですが、この状態を放置していると、やがて赤ニキビや黄ニキビといった膿を伴うニキビに発展することがあります。
では、黒ニキビを発見したらどのように対処すれば良いのでしょうか?
まず、なるべく避けなければならないのが、黒ニキビの内容物を無理に圧迫して絞り出すという方法です。
この方法で黒ニキビの内容物を出してしまえば、その場で黒ニキビとサヨナラできるのは確かです。
ですが、それを行うことによって毛穴がパックリと開き、そこから外部の汚れや雑菌、角質が入り込みやすくなります。
さらに、圧迫した毛穴の周囲は大きなダメージを受け、そのストレスによって角質層が厚く剥がれにくい状態になることも考えられます。
つまり、無理に圧迫して内容物を絞り出すと、現在の状態をより悪化させる可能性が広がることにもなりかねないということです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
それにはまず、ピーリングケアをするという方法がおすすめです。
週2回程度のピーリングケアはターンオーバーの正常化に役立ちますので、時間はかかりますが、黒ニキビの改善に役立つでしょう。
そして、保湿ケアももちろん欠かすことができません。
ですが、保湿成分なら何でもいいというわけではなく、黒ニキビの改善目的であれば、抗酸化作用を持つビタミンC誘導体やビタミンE誘導体配合の化粧品の使用が望ましいといえるでしょう。
では、黒ニキビではなくて角栓による黒いポツポツの場合では、どのように対処することがベストなのでしょうか?
まず、できるだけ避けていただきたいのが、シートパックによる角栓除去です。
この方法を行えば、一度に広範囲の角栓を除去することができますが、シートで取れるのは角栓だけではありません。
というのは、シートパックはどの製品でも粘着力が強く、それによって角質層まで剥がし取ってしまうからです。
角質層をシートパックに持って行かれてしまうと、真皮層では大急ぎで表皮の細胞が生成され、それが表皮に押し上げられてきます。
ですが、それまでの間の表皮は毛穴がむき出しで無防備な状態となり、外部からの汚れや雑菌が入り込みやすくなります。
それと同時にお肌は乾燥し、水分を失ってカサカサになっている角質が毛穴から入り込み、これが角栓の成分であるタンパク質を作り出す原因になります。
さらに皮脂分泌が増えますので、このケアを永続的に行っていたのでは、いつまでたっても角栓とサヨナラすることはできません。
角栓による黒いポツポツが気になるときには、まずは慌てて角栓を除去するのではなく、クレンジングと洗顔をきちんと行って保湿ケアを続けてみましょう。
この場合では、セラミド配合の保湿化粧品の使用がおすすめです。
こんなときには医療機関に相談してみましょう
黒ニキビがぷっくりと膨らみ始めて赤みを帯びてきたら、それは黒ニキビから赤ニキビに移行するサインであると捉えることができます。
このような状態が起こったのであれば、自己判断でセルフケアするのではなく、皮膚科や美容皮膚科で診察を受けて下さい。
これらの医療機関では、めん泡圧出や内服薬治療、外用薬治療などによる治療受けることができます。
また、市販のニキビ外用薬を使用してみるという方法もありますが、ニキビ外用薬のチョイスを間違えてお肌に合わなかった場合では、さらにニキビを悪化させることも考えられます。
これは角栓にも当てはまり、シートパックやコメドプッシャーなどの使用によって毛穴が開いて炎症が起こった、あるいは炎症の前兆のように毛穴がぷっくりと盛り上がってきたら、迷わず専門家による診察を受け、適切な治療で完治しておくことが大切です。