若い頃はそうでもなかったのに、30代以降になって毛穴の引きら気が気になってきたという方は多いはず。
毛穴開きの原因はいくつかに分類され、それぞれの原因によってケアの方法が異なります。
では、正しいケアを実践すれば、開いてしまった毛穴がきちんと閉じるのでしょうか?
それでは、毛穴開きの原因、そして、毛穴が閉じる方法についてご紹介します。
毛穴開きの原因は4つ!
毛穴開きは、以下の4種類の原因によって起こるといわれています。
1.加齢によるお肌のたるみ
加齢によってお肌にたるみが生じると、それに引っ張られるような形で涙形の毛穴開きが現れることがあります。
この毛穴開きは、加齢によって皮下のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の減少、あるいは、筋肉の衰えによって起こります。
コラーゲンはお肌の弾力をキープする役割を持ち、その線維を繋ぎ止める役割を果たしているのがエラスチンです。
そして、コラーゲン線維の隙間に入り込んで水分保持を担っているのがヒアルロン酸です。
これらの成分はもともと私たちの体内に存在していますが、年齢とともに減少し、それが原因となってお肌にたるみが生じます。
すると、肌細胞が委縮して、その結果、毛穴が凹むような形で毛穴開きが起こることがあります。
また、筋肉が衰えてしまうと真皮層から表皮にかけての細胞を筋肉が支えることができなくなってたるみが生じ、
これによって毛穴が下方に引っ張られて涙形の毛穴開きが現れることもあります。
2.過剰な皮脂分泌
皮脂はお肌を守る上で必要な成分ですが、毛穴の内部で過剰に生成されてしまうと、それを押し出す目的で毛穴の入り口が広がり、毛穴開きの状態が起こることがあります。
3.お肌の乾燥
乾燥肌と毛穴開きは、一見すると関係ないように思えますが、実はそれは大間違いです。
乾燥肌とは、表皮の水分量が不足している状態をいいますが、この状態がいつまでも続くと、皮脂の分泌量が多くなって毛穴開きが起こることがあります。
4.完治しきれなかったニキビ痕
赤ニキビや黄ニキビなどの悪化したニキビの完治後に、その後がクレーター状に凹み、そのまま落ち着いて毛穴が開いたよそうな状態になることがあります。
これは、悪化したニキビを無理に潰すことによって真皮層が大きなダメージを受けることによって起こります。
真皮層では線維芽細胞によってコラーゲンが生成されますが、真皮層があまりにも大きなダメージを受けると、その周囲に異常な量のコラーゲンが生成されることがあります。
すると、その部分だけが盛り上がり、もともとニキビがあった毛穴の中心部分は凹み、これがクレーター状のニキビ跡を作り出します。
特に毛穴開きが起こりやすいのはどの部分?
加齢による毛穴の開きが起こりやすい部分、それは頬です。
私たちの顔には総称して表情筋と呼ばれる筋肉が何種類も走っていますが、
コラーゲンなどの美容成分の減少とともに表情筋が衰えると、頬全体にたるみが生じることがあり、これが毛穴開きを作り出します。
そして、顔の中でも皮脂分泌が多い額、鼻、顎のライン、一般的にTソーンと呼ばれている部分も毛穴開きが起こりやすい部分です。
特に鼻の毛穴が開いてしまった場合では、その部分に角質や皮脂が詰まって”イチゴ鼻”を作り出してしまうことがあります。
毛穴の状態別・どんなことに注意すればいいの?
加齢による毛穴の開きの改善方法
加齢とともに減少した皮下の美容成分は、残念ながら増やすことが困難であるといわれています。
ただし、増やす方法がまったくないわけではなく、普段からコラーゲンを多く含む食品(手羽先、にこごり、フカヒレ、カレイ、豚足など)を積極的に摂取して行くことが、多少なりともコラーゲンの生成に役立つといわれています。
また、外部からケアを行うのであれば、美容皮膚科や美容外科クリニックでレーザー治療をはじめとする治療を受けることにより、皮下のコラーゲン増殖効果を狙うことができるといわれています。
これはクレーター状のニキビ跡でも同様で、ニキビ跡の凹み部分にレーザー治療を施すことが、凹み部分の改善に役立つと考えられています。
ただし、クレーターのレベルによっては完全に改善することが難しい場合もあります。
皮脂分泌による毛穴の開きの改善方法
そして、過剰な皮脂分泌で起こった毛穴開きであれば、まずはご自身の食生活に目を向けて、油分の摂取量が多すぎないか確認してみましょう。
体内で分解・代謝しきれなかった油分は、やがて血管内を通り抜けて表皮から分泌されてくるといわれていますので、まずは油分の過剰摂取をやめてみましょう。
乾燥肌による毛穴の開きの改善方法
反対に、表皮の皮脂量が少なくて乾燥肌になっているのであれば、過剰な洗顔をしていないか、
ピーリングやスクラブ洗顔を行う頻度が多すぎないか、という部分に注意を払ってみて下さい。
これらのスキンケアは、表皮に残しておかなくてはならない皮脂まで取り去って、乾燥肌を作り出す原因になります。
乾燥肌なのに皮脂の浮き上がりが気になるという方は、過剰な洗顔や頻繁なピーリング、スクラブ洗顔を中止して、丁寧に保湿することを心がけてみましょう。
保湿成分としておすすめできる成分には、セラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、フラーレンなどがあります。
さらに、盲点となるのが温度の高い浴槽のお湯とエアコンによる室内の空気の乾燥です。
44℃を超える熱い浴槽で身体を温めていると、熱によって毛穴が一気に開き、角質層のセラミドがお湯に流れ出してしまうといわれています。
浴槽でゆっくりと身体を温めるのは代謝機能のアップにつながりますので、とても大切なことです。
ですが、極端に熱いお湯に浸かっていると、乾燥肌になる可能性が広がるということも知っておきましょう。
そして、無意識のうちにお肌を乾燥させているのがエアコンの風です。
冷風でも温風でも、エアコンから放出される風は室内の湿度を奪い、乾燥肌の原因になります。
エアコンをつけた室内で長時間過ごすときやエアコンをつけたままで休むときには、しっかりと保湿ケアを行い、乾燥からお肌を守りましょう。
冬場であれば、マスクを着用して休むというのもひとつの方法です。
また、紫外線をまともに浴びる時間が長いと、体内の活性酸素量が増えて肌ダメージが広がります。
紫外線は日焼けだけではなく、お肌の水分を奪って乾燥に導く性質を持っていますので、秋冬であっても油断せず、しっかりと紫外線対策を行うことも心がけましょう。
毛穴を引き締める成分はコレ!
保湿成分としておすすめできるのは、上記でご紹介したセラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、フラーレンなどの成分です。
では、毛穴を引き締めて閉じるためには、どのような成分配合の化粧品を使用すれば良いのでしょうか。
それはずばり、ビタミンC誘導体配合の化粧品です。
ビタミンC誘導体は、水溶性、脂溶性、水溶性&脂溶性に分類されていますが、開いた毛穴を閉じることを最大の目的として選ぶのであれば、
ビタミンC誘導体の中でも高い浸透力を誇る、水溶性&脂溶性のアプレシエ(APPS)がおすすめです。

最近では、アプレシエを高濃度で配合している高性能化粧水などが数多く販売されていますので、このような製品を大いに活用して、毛穴開きの改善を目指しましょう。
化粧品選びに自信がない、あるいは市販の化粧品では効果を実感することができないという場合には、ドクターズコスメがおすすめできますので、この場合には美容皮膚科や美容外科クリニックに相談してみるといいですよ。