「20代、30代の頃と比べると、ずいぶんメイクのノリが悪くなったような気がする。」
「メイク直後は良いけれど、すぐにファンデーションのヨレが気になる。」
あなたが今、このようなことでお悩みなのであれば、それはエイジングケアが必要なサイン!
新しいファンデーションを買い求めるよりも、肌に合わせたケアを行い、肌を正常な状態に戻すことが大切です。
年齢によって肌の状態は変化していますので、トラブルと思わず、もう一度あなたの肌の状態を見つめ直すきっかけにしましょう。
ファンデーションのノリが悪い&よれる原因
年齢を重ねると、今までと同じようにスキンケアを行っていて、同じ化粧品、同じファンデーションを使っていたとしても、メイクのノリが悪くなるという方が増えてきます。
では、その原因はいったいどのようなところにあるのでしょうか?
ターンオーバーの遅れ
年齢を重ねると、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量が減り、それに伴って皮下のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の産生量も減ります。
これらの成分は真皮層に存在し、体内量が十分な状態であれば線維芽細胞の活性化につながり、ターンオーバー周期が長引く不安はほとんどないでしょう。
ところが、年齢によってこれらの成分の産生量が減ってしまうと、新たな細胞の産生量が減って、表皮の角質層がその場に留まる時間が長くなります。
これが、ターンオーバーの周期が遅れるメカニズムです。
乾燥肌
間違ったスキンケアや、保湿不足、紫外線の影響などによって起こる可能性が高いのが、乾燥肌です。
ピーリングやスクラブ洗顔に注意!
知らず知らずのうちに行っているかもしれず、乾燥肌を作り出す原因になっている可能性が高いのが、頻繁なピーリングや、頻繁なスクラブ洗顔料の使用です。
これらのスキンケアは、適度に行う分にはまったく問題はなく、むしろターンオーバーの正常化に役立ちます。
ですが、年齢肌にとってはマイナスに働き、より乾燥肌を助長することも・・・!
ターンオーバーの遅れはもちろん困りますが、ターンオーバーが早まりすぎても肌の再生が追い付かず、メイクのノリがますます悪くなってしまうことにもなりかねません。
ピーリングやスクラブ洗顔を行うのであれば、週2回を目安とし、普段から保湿ケアを怠らないように注意しましょう。
紫外線対策は春夏のみ?
また、紫外線は角質層の水分を奪い取りますので、日常的にブロック対策を行っておかないと乾燥肌を悪化させて、メイクのノリを悪くする可能性が高まります。
一日あたり2時間×2週間紫外線を浴びるのと、真夏の海で一日過ごすのとでは、肌のダメージは同じとも言われます。
春夏に紫外線対策をしているけれど、冬はUV対策をしていないという人は要注意です。
基礎化粧品の保湿力が弱いかも
メイクの崩れやノリが悪くなったと感じたら、基礎化粧品を変えることも選択肢の一つでしょう。
年齢肌に合ったエイジングケア用の基礎化粧品でも、自分の肌に合った成分を配合しているかで、効果は全く違います。
また、化粧水を肌に乗せたあと、すぐに美容液や乳液を塗っていませんか?
肌に成分を浸透させないと、せっかくの成分が蒸発してなくなる恐れがありますので、付け方にも原因はあるかもしれません。
脂性肌
脂性肌の状態でメイクを行うと、ファンデーションの浮き上がりやムラづきが目立つことがあります。
脂性肌になる原因は・・・
自律神経が乱れてる!
自律神経がバランスを崩すと、交感神経が優勢な状態となって男性ホルモンの働きが活発になることがあります。
男性ホルモンには皮脂の分泌を促す作用がありますので、このホルモンの働きが活性化されれば、脂性肌になってしまうことが考えられます。
洗顔後の保湿ケアが足りないかも!
また、脂性肌の人は、べたつきが気になって念入りに洗顔を行いたくなりますが、
洗顔後の保湿ケアを充分に行わないでいると、ますます皮脂の分泌量が増え、脂性肌を助長する結果になります。
洗顔をきっちりと行ったのであれば、べたつきが気になったとしても必ず洗顔後には保湿ケアを行い、皮脂の過剰分泌をストップさせましょう。
肌のタイプ別エイジングケアの方法
それでは、お肌の悩みをターンオーバーの遅れ、乾燥肌、脂性肌に分類して、どのようなケア方法が適しているのか考えてみることにしましょう。
ターンオーバーの正常化
週2回程度のピーリングまたはスクラブ洗顔であれば、必要以上に角質層を剥がし取ってしまう心配がないと考えられますので、おすすめできます。
そして、紫外線対策もきちんと行って下さい。
10代、20代の年齢であれば、紫外線を不用意に浴びて日焼けしてしまったとしても、間もなくお肌の状態と元に戻ります。
これは、皮下の美容成分が足りており、健康な細胞と古い角質層の交代がスムーズに行われているからです。
ですが、30代以降になると、日焼けがなかなか元の状態に戻らない、あるいは、紫外線でできたシミがなかなか治らないという事態が起こりやすくなります。
紫外線は肌細胞にダメージ与え、スムーズなターンオーバーを妨げることがありますので、これを防ぐためには1年中紫外線対策を行う必要があります。
乾燥肌の改善法
過剰なスキンケアを止め、保湿ケアをしっかりと行いましょう。
肌荒れだけではなく、お肌に痒みや赤み、粉吹きなどの状態が起こっているのであれば、敏感肌の一歩手前となっている可能性がありますので、
角質層の細胞間を埋める働きを持つ、セラミド配合の化粧品で保湿ケアを行ってみましょう。
また、化粧水をつける際にはしっかり手でプレスして1分ほど馴染ませる、乳液や美容液も2~3分は馴染ませてから次のアイテムをつけるなど、
しっかり浸透させることも大切です。
脂性肌の改善法
お肌のべたつきやテカリが気になる脂性肌であれば、ビタミンC誘導体配合、または、薬用化粧品によるケアがおすすめです。
脂性肌の一番の問題はべたつきやテカリですが、過剰な皮脂分泌でこの状態が起こっていることを考えるのであれば、今度は皮脂や皮脂と混じったタンパク質を餌とする雑菌の繁殖が考えられ、吹き出物を作り出す可能性が広がります。
そして、この状態の予防に役立つのか、ビタミンC誘導体配合の化粧品や、薬用化粧品です。
また、毛穴詰まりで黒ずみができているのであれば、クレイ(泥)パックでお肌の汚れを落としたあとに、ビタミンC誘導体配合化粧品または薬用化粧品でケアすると良いでしょう。
化粧ノリやヨレの原因が身体の内部あることも!
便秘は解消しましょう
年齢によってホルモンバランスが崩れると、腸内環境が悪化して、便秘がちになることがあります。
ですが、便秘を放置していると、腸内に滞留している便から有害物質が発生し、之が血管内を通って毛穴に到達すると、吹き出物や肌荒れが起こりやすくなります。
さらに、有害物質によって体臭がきつくなることもありますので、なにはともあれ、便秘だけは早急に解消しておく必要があります。
また、乳酸菌が含まれる食品として最もよく知られているのはヨーグルトですが、玉ねぎや発酵食品(味噌、ぬか漬け、キムチなど)には植物性乳酸菌が含まれていますので、これらの食品を適度に摂取することが、便秘解消に役立ちます。
冷えの改善で美肌へ
そしてもうひとつ、注意しなければならないのが身体の冷えです。
身体を冷やすと血行が滞り、これによって血液とともにお肌に運ばれる栄養分の供給が遅れます。
血行不良を改善するためには、とにかく身体を冷やさないことが大切で、そのためには極端な薄着をしないこと、浴槽できちんと身体を温めることが大切です。
また、適度な運動も血行不良の改善に役立ちますので、運動が苦手な方であっても、家事を手早くこなす、なるべく歩くなど、運動不足の解消に役立つ工夫を行ってみましょう。
化粧ノリが悪くなると、それをメイクアップ用品のせいにして、即座にファンデーションを変える方がいます。
ところが、それだけではメイクのノリの悪さの根本的な解決にはつながりません。
メイクのノリの悪さを根本的に改善したいのであれば、ご自身のお肌の悩みをしっかりと把握して、適切なスキンケアを行うことも大切です。