目瞼下垂をセルフチェック!自力で改善する4つの方法

眼瞼下垂

「目が開きにくいような・・・」

「視野が狭くなった気がする・・・」

そんな時は、眼瞼下垂かもしれません。

そこで今回は、目瞼下垂のセルフチェックの方法をご紹介します。

この症状が現れると見た目の問題だけではなく、視野が狭くなって生活に支障が出るなどの影響も考えられます。

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目瞼下垂とは?原因はなに?

それではまず、目瞼下垂とはどのような病気なのかご紹介します。

目瞼下垂とは、上瞼の開きが弱くなり、上瞼が目の上に覆いかぶさってくる病気です。

この病気は先天性と後天性に分類されており、軽度の場合では生活に支障が現れる可能性は低いと考えられますが、

重度になった場合では、眼科で専門的な治療を受けなければならなくなることもあります。

先天性の目瞼下垂は、両親のいずれか、あるいは両方の遺伝子を受け継いだことが原因となって発症しますが、

後天性の場合では、また異なった原因によって発症します。

では、その原因はどのようなところにあるのでしょうか?

加齢

加齢によって瞼を支える筋肉の機能が低下すると、加齢性(老人性)目瞼下垂が起こることがあります。

コンタクトレンズの使用

ソフトレンズ、ハードレンズともに目瞼下垂の原因になりますが、どちらかというと、ハードレンズを使用している方のほうが目瞼下垂を引き起こしやすいといわれています。

上瞼には、瞼拳腱膜と瞼板という部分があり、これらが密着した状態ならば自由に瞼を開閉することができますが、コンタクトレンズの刺激によってこれらの結合部分が剥がれてしまうと、目瞼下垂を発症することがあります。

スマホやPCの使用

スマホやPCを長時間使用していると、眼精疲労が起こります。そして、その状態が長期間続くと、瞼拳腱膜がダメージを受けて目瞼下垂になることがあります。

花粉症などのアレルギー

アレルギー症状の痒みが瞼に現れると、ついつい擦ってしまうことがあるでしょう。そして、これが習慣化すると、上瞼の組織や筋肉、腱膜などがダメージを与えられ続けることになり、目瞼下垂になることがあります。

神経系統の麻痺

眼球運動を司る神経が麻痺すると、目瞼下垂のほか、斜視などの症状が現れることがあります。これは、頭部に外傷を受けた際や糖尿病が原因となって起こると考えられています。

こんな症状が現れていませんか?目瞼下垂のチェック法

それでは早速、目瞼下垂かどうかをチェックする方法をご紹介します。

  1. 立ち姿勢または腰かけた姿勢で正面を向き、目を閉じる

  2. 目を閉じた状態で眉毛を抑えて固定する

  3. 2.の状態で目を開く

このチェック法で、目瞼下垂の重症度を判断することができます。

  • 軽度…いつもよりもやや目の開きが悪い
  • 中度…いつもよりも半分程度しか目が開かない
  • 重度…わずかに目が開く

これが、目瞼下垂のレベルです。

このチェックで軽度だった方も、普段目を開いている状態よりも目の開きが悪いわけですから、これ以上悪化させない工夫を行う必要があります。

また、外観から目瞼下垂かどうか判断する方法もあります。

額や眉上部の外側にシワができやすくなった

目瞼下垂になると瞼の開きが悪くなるため、額や眉の上の筋肉を使って無理に目を開こうとします。これにより、額や眉上部の外側にシワができやすくなります。

シワは加齢が原因でできることもありますが、特に額や眉上部にたくさんのシワが現れてきたら、それは軽度の目瞼下垂である可能性があります。

目と眉の中間部分が広くなった、以前よりも目が小さくなった気がする

目瞼下垂によって上瞼が垂れ下がり、目と眉の中間部分が広く見えたり、以前よりも目が小さくなったと感じたりすることがあります。この状態は中度の目瞼下垂と判断することができます。

急に逆さまつ毛になった

以前は逆さまつ毛でなかったとしても、急に逆さまつ毛になったのであれば、目瞼下垂を発症している可能性があります。目瞼下垂になると、上瞼が目に覆いかぶさってきますので、まつ毛が下方を向きやすくなります。

 

これらが外観上から判断できる目瞼下垂の症状ですが、これらの症状が現れたとしても、その原因がただ単に年齢を重ねたことによる上瞼のたるみである可能性もあります。

目瞼下垂かどうかご自身で判断しかねるのであれば、ひとまず眼科で診察を受けて、医師の所見を確認してみると良いでしょう。

目瞼下垂は自力で治せるの?

重度の目瞼下垂になってしまった場合では手術しない限り完治は難しいと考えられます。

では、中度や軽度の目瞼下垂なら自力で治すことができるのでしょうか?

まず、明らかな症状が現れているのであれば専門的な治療を受けてしまうというのが一番の方法ですが、生活スタイルを見直すことによって症状を食い止めることは可能です。

コンタクトレンズの使用を中止してみる

コンタクトレンズは、装着ものものというよりも取り外しの際に目の筋肉や腱膜に刺激を与えます。つまり、コンタクトレンズの使用を中止することが目瞼下垂の症状悪化予防につながるということです。

コンタクトレンズを使い慣れていて使用を中止することが出ないのであれば、ハードレンズをソフトレンズに変えて様子を見ると良いでしょう。

スマホやPC操作の合間に休憩をはさむ

スマホやPCからはブルーライトという眼精疲労物質が出ています。ブルーライトは見えない光線ですので無防備になりがちですが、長時間浴び続けると目そのものだけではなく、その周辺組織もダメージを受けます。

1日の中でスマホやPCの操作時間が長い方は、1時間につき10分程度の休憩をはさみ、目の健康を守りましょう。

また、眼精疲労や視力低下を防ぐためには、網膜部分に含まれるロドプシンという物質の存在が必要不可欠ですので、ロドプシンの再合成を促すアントシアニンを多く含むサプリを摂取するというのもひとつの方法です。

アントシアニンは、ブルーベリーに多く含まれています。

アレルギー対策を行う

花粉症アレルギーの方は、マスクや眼鏡で花粉をなるべくシャットアウトするとともに、アレルギー治療を受けて、少しでも症状を改善しておきましょう。

また、花粉症の場合では季節限定の対策で対応できる場合がありますが、アトピー性皮膚炎の場合では身体の内側から治療を行う必要がありますので、アレルゲンを特定した上で正しい治療を受けていくことが大切です。

貼り付けないアイプチを使う

根本的な眼瞼下垂の治療ではありませんが、お化粧の味方になってくれるのが、貼り付けないタイプのアイプチです。

アイプチと言うと、10~20代のユーザーが多いイメージがありますが、実は40代50代の利用も増えています。中でも周囲に気づかれず二重がハッキリすると人気なのが、色付きでまぶたを貼り付けないアイプチ。

すぐにでも目をパッチリさせたいという方にはおすすめです。

重度の目瞼下垂は眼科へ相談しましょう

軽度の目瞼下垂であっても、症状が現れしまった以上、自力で元の状態に戻すことは難しいといわれています。

ですが、今回ご紹介した対策を講じれば、現状維持に留めることは可能です。

ただし、これらの対策はあくまでも予防策であり、目瞼下垂を自力で回復させる方法ではありませんので、これを行っていても悪化する可能性はゼロではありません。

一方で、目瞼下垂チェックを実際に行ってみて重度の目瞼下垂である可能性が考えられる場合では、自力ではどうにもなりませんので、眼科、形成外科、美容外科などで専門的な治療を受ける必要性が高まります。

そして注意して頂きたいのは、眼科や形成外科は保険適用で治療を受けることができますが、美容外科では一部自費になることがあるという部分です。

美容外科で治療を受けるのであれば、あらかじめ費用について確認しておき、納得した上で治療を受けましょう。